Windows 9(仮)はこうなる? 発表前予想の総まとめ:Enterprise IT Kaleidoscope(3/4 ページ)
Microsoftが9月30日に「Windowsの今後」と題する発表を行い、次世代OSのWindows 9(仮)がお披露目されるとみられる。新OSはどのようなものになるのだろうか。
IEや音声認識はどうなる?
もう1つ大きな変更としては、チャームの存在だ。Windows 8で採用されたチャームだが、あまり利用されているとはいえない。特に、デスクトップモードをキーボード/マウスで利用している時には、チャームは使いにくいといえる。
Microsoftが一足飛びにチャームを無くするとは考えにくいが、チャームが持つ機能をもっと使いやすい部分に分散してインプリメントされていくかもしれない。これにより、チャームを使わなくても、チャームと同じ機能が簡単に利用できる用になるかもしれない。
また、Windows Phone 8.1で採用された音声認識アシスタントの「Cortana」をWindows 9でも採用すると言われている。Cortanaに関しては、日本語環境がキチンと整っていないので何ともいえないが、Windows 9リリース時に完成された機能というよりも、今後進化していく機能とみるべきだろう。
会社のデスクトップで音声認識アシスタントのCortanaを使うために、社員全員がPCに向かってぶつぶつと喋っているというのも、おかしな光景だ。企業でどう利用できるかは、Windows 9以降の問題になるだろう。
これ以外の企業向けの機能としてはまだ明らかになっていないものも多い。テクニカルプレビューなどWindows 9の情報が集まったら、また詳しく解説していこう。
なお、企業において注意が必要なのは、OSよりもInternet Explorer(IE)のサポートに関する方針変更だ。今後、IEのサポートは各OSで利用できる最新版のみしかサポートされなくなる。
これにより、IE 8は2016年1月12日にサポートが終了し、それ以降セキュリティ アップデートは提供されなくなる。さらに、Microsoftとしては最新のIEを重視する方針をとるため、現在の最新版となるIE 11へのアップデートを推奨している。
Windows 9がリリースされた段階でIE 12がリリースされるため、企業において大きな問題となるのはIEのバージョンだろう。今後のIEではActive Xのサポートも外されるなど、古いIEプラグインなどを利用している企業にとっては移行が大きなハードルとなると予想される。
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