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HP分社化正式発表 個人向けは「HP Inc.」、企業向けは「Hewlett-Packard Enterprise」に
Hewlett-Packardが来年、2つの上場企業に分社し、エンタープライズ部門の社名は「Hewlett-Packard Enterprise」に、PC・プリンタ部門の社名は「HP Inc.」になる。
米Hewlett-Packardは10月6日(現地時間)、エンタープライズ部門とPC・プリンタ部門を2つに分社化すると正式に発表した。エンタープライズ部門の社名は「Hewlett-Packard Enterprise」に、PC・プリンタ部門の社名は「HP Inc.」になる。
分社化は株主に対する非課税の株主割当増資によって実施し、2015年度末(2015年10月)までに完了の見込み。
同社は、分社化によってそれぞれの新会社はそれぞれの市場と顧客の動きに迅速に対応できるようになるとしている。
Hewlett-Packard Enterpriseは、企業向けのサーバ、ストレージ、ネットワーキング、クラウドを、HP Inc.は個人向けのPCおよびプリンタを扱う。HP Inc.は3Dプリンタなどの新しい分野にも参入する。現在のロゴはHP Inc.が保持する。
Hewlett-Packard Enterpriseの経営陣は、会長に現上級独立取締役のパトリシア・ルッソ氏、社長兼CEOに現CEOのメグ・ホイットマン氏が就任。
HP Inc.は、会長がホイットマン氏、社長兼CEOが現PC・プリンタ担当上級副社長のディオン・ワイズラー氏になる。
同社は長期的な方向転換に取り組んでおり、2012年5月から累計で3万4000人を削減。今回の発表に合わせ、さらに5万5000人の削減計画も明らかにした。
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