HP、180ドル(約2万円)のWindowsデスクトップ「HP Stream Mini」:2015 CES
HPが、MicrosoftのChrome OS対抗の低価格帯PC「Stream Mini」を発表した。価格はHPのChrome OS搭載デスクトップ「Chromebox」と同じ179.99ドルだ。
米Hewlett-Packard(HP)は1月5日(現地時間)、179.99ドル(約2万1500円)のデスクトップPC「HP Stream Mini Desktop」を発表した。1月14日に米国の公式オンラインショップで発売する。
この安値は、米Microsoftが昨年5月に発表したBingバンドルの廉価版Windows 8.1の採用で実現した。このOSは、性能はWindows 8.1と同じだが、Internet Explorer(IE)のデフォルトの検索エンジンがBingに設定されているというもの。ユーザーは設定を変えられるので、実質的に普通のWindows 8.1として使える。
プロセッサは米Intelの1.4GHzCeleron 2957U、RAMは2Gバイト(16Gバイトまで拡張可能)、SSDは32Gバイト。SDカードスロットを備え、HDMI出力(1)、USB(4)、ヘッドフォン、ディスプレイポートを備える。Wi-FiとBluetooth 4.0をサポートする。
サイズは約14.6×14.5×5.2センチで、重さは約649グラム。
内蔵ストレージは32Gバイトだが、MicrosoftのクラウドストレージOneDriveの200Gバイト分を2年間無料で利用できる。Microsoft OfficeあるいはOffice 365のサブスクリプションなどは付属しない。
HPはChrome OS搭載のデスクトップ端末「Chromebox」も販売している。こちらの価格もStream Miniと同じ179.99ドルだ。
Microsoftは昨年7月、「MicrosoftにはChromebookに対抗するバリュープロポジションがあり、低価格帯PC市場を誰にも明け渡すつもりはない」としてHPがホリデーシーズンに199ドルのノートPCと、7インチおよび8インチディスプレイを搭載する99ドルの“Stream”PCを発売する計画だと発表していた。
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