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Uber、欧州進出に向け、5万人の雇用創出と40万台の車削減を約束
UberのカラニックCEOは、インドのデリーや中国の北京など、幾つかの都市でサービスを禁じられる中、欧州のカンファレンスで、Uberを受け入れれば雇用創出と車削減につながり、徴税もしやすいとアピールした。
米Uberのトラビス・カラニックCEOは1月18日(現地時間)、独ミュンヘンで開催の「DLD(Digital-Life-Design)2015」カンファレンスに登壇し、 同社の欧州進出について語った。
同氏は「今年、欧州の複数の都市と提携することで、われわれは欧州の路上から40万台の車を削減し、5万人の雇用を創出できる」と語った。
また、アプリベースの決済であるため徴税しやすいと、行政でのメリットを強調した。同社は各国当局と、安全で効果的なサービス提供を可能にする法律制定のために協力しているという。
Uberのサービスは現在、インドのデリーやタイのバンコク、中国の北京などで様々な理由で提供を禁じられている。例えば、同社は北京では昨年7月にサービス提供を開始したが、タクシー業界の強い反対を受け、市当局がタクシーライセンスを持たないドライバーによる配車サービスを禁じた。
Uberは欧州では現在、ミュンヘン、パリ、ローマ、ウィーンなど30以上の都市でサービスを提供しており、今後提供範囲を拡大していく計画という。
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