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ファンの“知りたい”に応えるデータ分析を レアル・マドリードはPower BI for Office 365をどう使う?

世界中のファンに、デジタルを使った新しい体験を――。レアル・マドリードが新たなファン体験の創出に向け、デジタル改革に乗り出した。見たい情報をさまざまな角度から引き出せる仕組みづくりを支えるのがPower BI for Office 365だ。

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名門フットボールチーム、レアル・マドリードがデジタル改革に乗り出す

 世界中のファンに、デジタルを使った新しい体験を――。レアル・マドリードCF(以下、レアル・マドリード)が新たなファン体験の創出に向け、デジタル改革に乗り出した。

 レアル・マドリードといえば、先にFIFAバロンドールに選ばれたクリスティアーノ・ロナウド、ハメス・ロドリゲスなどの人気選手を抱える名門サッカーチーム。世界中にファンを持つビッグクラブながら人気に甘んじることなく、ファンに新たな体験を提供することを目指してデジタル革命に取り組む。

 世界中のファンとの関係をより深めるために、クラブの資産であるコンテンツと情報を活用する考え。技術パートナーとして選んだのは、デバイスとソリューションの両方を提供するMicrosoftだ。Microsoftは今後4年間、戦略的パートナーとしてレアル・マドリードのコンテンツ提供を支援するとともに、選手とコーチのパフォーマンス改善にも手を貸す。

ファンの“知りたい”に、あらゆる角度から応えるために

 レアル・マドリードがファンサービスで目指すのは、スタジアムの来場者やオンライン経由でアクセスするファンに、ほかでは得られない体験を提供すること。一方的な情報やデータの提供にとどまらず、ファンがこれらを活用して自分の体験をカスタマイズできるようにするのも取り組みの1つだ。

 こうした情報提供の具体化に一役買うのがMicrosoftの「Power BI for Office 365」。クラウド形式でデータ分析機能を提供するこのサービスを使って、ファンが選手や試合のデータを自分の知りたい角度からインタラクティブに表示したり、比較できるサービスを提供する計画だ。

 こうしたコンテンツには、PCやタブレット、スマートフォンなどのさまざまなデバイスからアクセスでき、情報の共有にも対応するという。ファンがさまざまな視点でカスタマイズした情報を共有できるようにすることで、ファンコミュニティのさらなる活性化を目指す考えだ。

 さらにレアル・マドリードは、ITを使った選手とコーチのパフォーマンス改善にも取り組むとしており、主にMicrosoftのタブレット端末「Surface Pro 3」を活用する。これにより、ポジションや動きを指示するコーチングなどのデジタル化を支援する。

 Real Madridの会長フロレンティーノ・ペレス(Florentino Perez)氏は、「デジタルでレアル・マドリードを転身させる」と意気込む。デジタルはファンとの関係を大きく変えるものと位置付けており、「ビジョンの実現にあたって、技術の最先端で最新のツールとサービスを利用する必要がある」と述べている。

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