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Appleに特許侵害で5億3000万ドルの支払い命令 Appleは上訴へ
特許管理会社SmartflashがAppleを特許侵害で提訴した裁判で、テキサス州地裁がAppleに5億3290万ドルの損害賠償を命じた。Appleは上訴を表明した。
米Appleに対し、テキサス州東部の米連邦地方裁判所は2月24日(現地時間)、米特許管理会社のSmartflashの特許を侵害したとして5億3290万ドルの損害賠償を支払うよう命じた。Smartflashが25日に発表した。
Smartflashによると、Appleは同社のデータ保存と電子決済システムを通じてそれらのデータにアクセスする方法に関する3つの特許(米特許番号7,334,720/8,118,221/8,336,772)をiTunesで侵害したという。
米Bloombergによると、Appleは上訴するという。AppleはBloombergに対し、「Smartflashは製品も従業員も持たず、米国で雇用を創出せず、実態もない。そして、特許システムを悪用してAppleが発明した技術のロイヤリティを狙っている」と、Smartflashがパテントトロールであるとし、理不尽な支払いを拒否するために上訴せざるを得ないとする声明文を送った。
Smartflashは2013年、Appleだけでなく、米Google、韓国Smasung Electronics、台湾HTCも特許侵害で提訴している。
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