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JTBグループ、月間20万ページもの帳票作成をクラウド化
国内外200以上の拠点で日本オプロのクラウド帳票システム「OPROARTS Prime」を導入。帳票作成上のミスを大幅に削減し、ペーパーレス化によるコストカットにも成功した。
日本を訪れる外国人旅行者の数は大きく伸びている。日本政府観光局(JNTO)のまとめによれば、2014年は前年比29.4%増となる1341万3600人を超えた。2015年1月も121万8400人(29.1%増)を記録し、1月として過去最高を記録している。
世界35カ国、99都市に482拠点を展開するJTBグループは、もともと外国からの旅行客を日本に誘致し、日本経済に貢献することを目的として1912年に設立された日本最大の旅行会社だ。同社のツアーに申し込むと、スケジュール表や施設案内などさまざまな書類が手元に届く。対顧客以外のものも含めると旅行業務に関する帳票は約50種類にもなるという。
同社では2014年4月から国内外200以上の拠点で日本オプロのクラウド帳票システム「OPROARTS Prime」を導入した。ページ数にして1カ月に10〜20万ページの帳票作成と配信を自動化している。これにより帳票作成上のミスが大幅に削減でき、ペーパーレス化によるコスト削減にも成果があったという。
作成した帳票は、PDFでの出力だけでなくメールへのPDF添付、FAX送信などにも対応。また、Salesforceと連携させることで操作ログが自動的に履歴に残り、帳票を誰がいつ作成し、誰が承認したのかといった手配状況の可視化も実現している。
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