ニュース
中央省庁にも人脈可視化・共有の波――経済産業省、名刺管理サービス「Sansan」導入へ
経済産業省が、名刺管理・共有サービス「Sansan」を導入した。同サービスの導入は、中央省庁では初となる。
Sansanは3月16日、同社の法人向け名刺管理・共有サービス「Sansan」が経済産業省産業技術環境局において試験的に導入されたと発表した。経済産業省は省内の人脈を可視化して有効活用することで、産業政策のさらなる推進を目指す。
「Sansan」最大の特徴は、オペレーターがスキャナやアプリで取り込んだ名刺データを見ながら手入力で正確な情報をテキスト化するため、修正をすることなく使える点。生成された名刺データはWebアプリを通じて組織内で共有することが可能だ。さらにWebアプリ側には、取り込んだ名刺情報に基づく会社単位の組織図が自動で生成され、自社のスタッフが取引先の誰といつ、どこでコンタクトしたかを把握できる。
経済産業省ではこれまで名刺管理は個人に任されており、省内で名刺情報を共有する仕組みを持っていなかったという。同省では人事異動に伴う引き継ぎが定期的に発生するため、このほど試験導入に踏み切った。Sansanの導入により、業務の効率化と省内の人脈情報共有基盤の構築を目指すとしている。
関連記事
- コニカミノルタに“億単位の商談”をもたらした名刺活用術
社内の“眠れるお宝”を掘り起こして売上アップにつなげる――。そんな取り組みを成功させたのがコニカミノルタ ビジネスソリューションズだ。名刺のデジタル化と共有を徹底し、人脈を可視化することで“攻めの営業”に転じ、億単位の商談を掘り起こした。 - 015年はアクセル全開、オープン化で“名刺のビジネスインフラ化”を加速――Sansan・寺田社長
「それさぁ、早く言ってよ」――。孤独のグルメでおなじみ、松重豊のテレビCMで“名刺共有のメリット”をお茶の間に知らしめたSansan。勢いに乗る同社は、2015年のビジネスシーンをどう変えていくのか。代表取締役社長の寺田親弘氏に聞いた。 - 人間関係を制するものは営業を制す――リコーが説く“名刺デジタル管理”3つのメリット
作業効率の向上だけでなく、売上アップにつながる名刺データの活用を――。リコージャパンのMA事業本部が「ワークスタイル変革」の一環として始めた名刺管理のデジタル化と社内共有は、どんな効果を上げているのか。 - 紙の名刺に埋もれた“見込み客”、デジタル化で発掘へ――レイスグループの“新規開拓”が激変したわけ
名刺のデジタル化と共有の効果は、業務の効率化だけではない。活用範囲を一歩広げることで、「売上アップ」や「営業力強化」につなげられるケースもある。名刺のデジタル化でその取り組みに成功したレイスグループの活用法を聞いた。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.