オープンソースのSSL/TLS実装ライブラリ「OpenSSL」を提供するプロジェクトチームは3月16日、OpenSSLの更新版を米国時間の3月19日に公開し、セキュリティ上の多数の欠陥を修正すると予告した。
OpenSSLの告知によると、19日にリリースするのはOpenSSLの更新版となる1.0.2a、1.0.1m、1.0.0r、0.9.8zfの各バージョン。危険度「高」に分類された深刻な問題も含め、複数のセキュリティ問題の修正を予定しているという。
OpenSSLを巡っては、2014年4月に発見された極めて重大な脆弱性「Heartbleed」や、過去の米暗号輸出規制に起因する「FREAK」と呼ばれる脆弱性などが相次いで発覚し、業界に衝撃を与えた。
こうした事態を受けてオープンソースプロジェクト支援団体「Core Infrastructure Initiative」(CII)が発足し、OpenSSLなどのプロジェクトに人材や資金を提供してセキュリティ対策支援に乗り出している。
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