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モバイル版Officeを考察 iPad、iPhone、Androidタブレットの違いは?Enterprise IT Kaleidoscope(2/4 ページ)

MicrosoftはOfficeのマルチデバイス化を急速展開し、WindowsやMacだけでなく、iPadやiPhone、Androidタブレットなどモバイル対応版をリリースした。今回はOfficeの変化について考察していく。

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モバイル版Officeは使いやすい

 現在リリースされているモバイル版Office(注:Office Mobileではない)は、iPad、iPhone、Androidタブレット(7〜10.1インチのARMプロセッサ、メモリ1Gバイト以上向け)の3種類だ。

 実際にiPad版やAndroidタブレット版を触ってみると、使い勝手は良く、PC版Officeと変わらない操作感を持っている。Windows版のようにリボンUIを用意しているわけではないが、シンプルで分かりやすい操作性だ。

 ファイルの保存は、MicrosoftのOneDriveやSharePoint、AppleのiCloud(iPad、iPhone版のみ)などのクラウドストレージ以外に、DropboxやBoxなどの他社のクラウドストレージも利用できる。内蔵ストレージの容量が少ないモバイル端末ではクラウドストレージを利用することで、内蔵ストレージを節約できる。また、PCで作成したファイルをクラウドストレージに保存すれば、様々なモバイル端末からクラウドストレージにアクセスして、閲覧や編集ができる。

 ただ、新規にファイルを作成しようとすれば、最低でも8インチ、できれば10インチの画面サイズを持つタブレットの方が使いやすい。キーボードやマウスなどの入力デバイスがあった方が編集もしやすい。iPhoneなどのスマートフォンでは画面が小さく、編集には適さない。むしろ端末だけでファイルを確認したり、プロジェクタや液晶テレビにつないでプレゼンテーションする分にはピッタリだ。このあたりは端末特性の違いといえる。

 Androidタブレット版に関しては、ARMプロセッサを採用したAndroid 4.4.x(Kitkat)以降を搭載する端末で利用できる。4月22日にはIntelのx86/x64プロセッサ向けのOfficeアプリのプレビューを開始した。また、ARMプロセッサー版のOfficeアプリは、Android5.0(Lolippop)にチューニングされていなかったが、同じタイミングでチューニングを行い、Android5.0への対応を正式に発表した。

Excelを比べる


Office for Android Tablet版のExcel。画面サイズは異なるが、PC版のExcelとほぼ同じイメージだ

クラウドストレージにファイルを保存できる。OneDriveをハブにすれば、PCやAndroid、iPad、iPhoneなどの端末間でファイルを自由に編集できる

Office for iPadのExcel。Androidタブレット版とほとんど変わらないUIだ

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