ニュース
電力ビッグデータで「高齢者の見守りサービス」など実証実験
三重県桑名市で実証実験。約1万4000世帯のモニターから得た電力ビッグデータを活用して各家庭の特徴に合わせた「節電アドバイス」などを提供する。
KDDIは5月7日、三重県桑名市で電力ビッグデータを活用した実証実験を5月中旬から開始すると発表。全国の約1万4000世帯のモニターから得られる電力ビッグデータを活用して「電力の見える化」や、各家庭の特徴に合わせた「節電アドバイス」などを提供する。
また、実証実験ではサービス提供事業者を通じて「テレビのデータ放送との連携サービス」「高齢者の見守りサービス」「地域商店街への来店促進サービス」といった生活を便利で豊かにするための支援サービスも提供する。
KDDI研究所の解析技術を使って電力ビッグデータを分析すると、電力消費パターンの統計情報から「子どもや高齢者有無などの世帯属性や、起床や就寝に関するライフスタイルや状況などを推測することができる」という。
なお、同研究所では電力データの提供を各モニターが設定できる「プライバシーポリシーマネージャー」もあわせて提供。プライバシーの保護に配慮する。この実証実験は、経済産業省「大規模HEMS情報基盤整備事業」の一環として行われる。
関連記事
- スマートシティ大国オランダに学ぶビッグデータの利活用戦略
EU諸国の中でオランダは、地域主導型スマートシティから築き上げた付加価値サービスの上に、クラウドやビッグデータの新技術を組み合わせながらグローバル展開を図っている。同国の事例を紹介しよう。 - ニューヨーク市に学ぶ大規模データ活用の真髄
ブルームバーグ市長が推進するニューヨーク市政府の大規模データ活用に携わっていた筆者が、さまざまな実例を基に、企業が今後いっそう注力すべきデータ解析のキーポイントをお伝えする。 - 「企業の競争力向上や社会問題の解決にはビッグデータを活用すべし」――NRIが提言
野村総合研究所は、Hadoopなどの技術を用いて複雑な構造を伴う大容量の「ビッグデータ」を分析・活用することが、企業や社会に大きく貢献するとの見通しを発表した。 - 大林組とNEC、ビルのエネルギー需要をビッグデータで予測する実証実験を共同実施
両社の技術とノウハウを組み合わせることで、電力使用量・熱量を人手による複雑なデータ分割作業を行うことなく予測することができたという。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.