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東京電力、約14万台のスマートメーター分析基盤にOracle Exadata導入
2014年4月から、従来型の電力量計の交換時期にスマートメーター化を推進。2020年には全サービスエリアで約2700万台が稼働する。
家庭における電気の使用状態を可視化する電力量計「スマートメーター」。データをきめ細かく取得できることから、電気料金メニューの多様化への対応や電力供給における将来的な設備投資の抑制などが期待されている。
従来は検針員による月1回の計測だったが、スマートメーターでは30分ごとに使用量データをまとめ、管理サーバーに送信する。また、家庭内に設置したHEMS(住宅用エネルギー管理システム)を通じてリアルタイムに電力使用量を確認できる。
東京電力では、2014年4月に東京都小平市の一部地域において1000台程度を設置して通信に関する技術検証を開始。以降、新築時や従来型メーターの検定有効期間満了による定期的な取替時などに合わせて、2020年までに同社のサービス区域全体に設置する予定だ。
計画どおりに進んだ場合、2020年の設置台数は約2700万台に達する見込みだ。この運用管理システムの高速データ処理基盤には「Oracle Exadata Database Machine」が導入されている。2015年2月のカットオーバー時には、東京電力多摩支店サービスエリアのスマートメーター約14万台が対象となった。導入にかかった期間は1年未満だったという。
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