スキャナボタンを押すだけで、e-文書法に適した品質で書類をスキャンできる――。PFUが自社のイメージスキャナに、面倒な設定の必要なしにe-文書法に適した品質のスキャンができるモードを実装した。このモードはfiシリーズとScanSnapシリーズに搭載される。
fiシリーズについては、e-文書法に定められた画質を満たす設定ファイルを全機種に搭載。ScanSnapシリーズは、iX500のみに搭載していた「e-文書法対応モード」を全機種に拡大する。契約書を裁断することなくスキャンできるオーバーヘッド型スキャナ「ScanSnap SV600」は、専用の一体型原稿台を提供することで、e-文書法に定められた「原稿台と一体型の製品に限定する」というスキャナの条件に対応させる。
e-文書法は2015年に9月に改正が予定され、これまでデジタルデータのみの保存が認められていなかった3万円以上の契約書や領収書は、金額の上限がなくなり、スキャンしたらすぐ、紙の原本を処分できるようになる。PFUでは、今回の改正でデータスキャンのニーズが高まると予想されることから、e-文書法対応モード対応機種の拡大に踏み切った。
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