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Adobe、Flash Player更新版で深刻な脆弱性を修正
特にWindowsとMacでは脆弱性を悪用される恐れが高いとして、早急に更新版をインストールするよう促している。
米Adobe Systemsは6月9日、Flash Playerの更新版をWindows、Mac、Linux向けに公開し、多数の深刻な脆弱性に対処した。
同社のセキュリティ情報によると、Flash Player 17.0.0.188までのバージョンにメモリ破損や解放後使用などの深刻な脆弱性が多数存在する。悪用された場合、攻撃者がコードを実行してシステムを制御したり、情報を流出させたり、セキュリティ対策をかわしたりすることができてしまう恐れがある。
特にWindowsとMacでは脆弱性を悪用される恐れが高いとして、早急に更新版をインストールするよう促している。
これら脆弱性を修正したFlash Playerの最新版は、バージョン18.0.0.160(Windows、Mac向け)、13.0.0.292(WindowsとMac向けの延長サポート版)、11.2.202.466(Linux向け)となる。また、Android向けのAdobe AIRは18.0.0.143に更新された。
Flash Playerが組み込まれているGoogle ChromeおよびMicrosoftのWindows 8.x向けのInternet Explorer(IE)については、自動的に最新版に更新される。Googleはこの更新を反映したChrome安定版のバージョン43.0.2357.124を同日リリースした。
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