NECは7月16日、顔認証技術の開発やソリューションの企画・開発を手掛ける「顔認証技術開発センター」の設置を発表した。同技術の世界展開を加速させる。
NECの顔認証技術は、米国の国立標準技術研究所の顔認証技術ベンチマークテストで3回連続の第1位の評価を得ているという。新設するセンターは、同社中央研究所で25年以上培ってきた技術をベースに、グローバル課題となっている顔認証の新技術の開発とソリューションの企画・開発を全社横断で推進する組織。社会課題の発掘や可視化を図り、中央研究所での取り組みも推進する。
映像監視では膨大な映像データを人が目視で監視しているのが実情で、24時間の運用が求められる状況では目視による映像確認が非常に難しいという課題を抱える。顔認証技術はその改善で期待されているという。
また同社は、顔認証技術に新たにブラジルの14の国際空港での税関業務に採用されたことも明らかにした。
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中期経営計画で「社会ソリューション事業への注力」を打ち出しているNEC。しかし、これまで半導体やデバイスを中心に開発をしていた同社は、新しいソリューションの“開発方法”が分からないというカベにぶつかった。このカベを乗り越えるカギが「シンガポール」にあるという。
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