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Macのファームウェアに感染するマルウェア出現も? 研究発表へ
Black Hatで研究発表され、「Macファームウェアマルウェアに何ができるかを示すことで、暗黒面のパワーを実証する」と研究者は予告している。
ファームウェアの研究をしているセキュリティ研究者が、ファームウェアに潜んでMacからMacへと感染できるマルウェアのコンセプト実証に成功したとして、米ラスベガスで開かれるセキュリティカンファレンス「Black Hat」で発表を予定している。
この研究は、セキュリティ企業LegbaCoreのゼノ・コバ氏らが、「Thunderstrike 2:シスの攻撃」というタイトルで8月6日に発表する。
Black HatのWebサイトに掲載された講演要旨の中でコバ氏のチームは、「Wintel PCに影響するファームウェアの脆弱性は多数発見されている一方で、Macファームウェアに対する攻撃の場合、何度かデモは公開されているものの、成功させるためには全て物理的プレゼンスが必要だった」と指摘。Appleも一貫して、Macはこうしたファームウェア攻撃の影響は受けないと強調していたという。
しかし今回のデモでは、「PCに影響するソフトウェアオンリーのファームウェア攻撃の多くが、Macに対しても通用するという事実を証明する」予定だといい、「Macファームウェアマルウェアに何ができるかを示すことで、暗黒面のパワーを実証する」と予告している。
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