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freeeに新機能、Dropboxに入れた証憑を自動取り込み
Dropboxに保存した領収書や請求書のスキャンデータが自動で会計ソフトと連携――。フリーが同社の会計ソフトFreeeに新機能を追加した。
領収書や請求書のスキャンデータをDropboxに保存すると、自動で会計ソフトと連携――。フリーが、同社のクラウド型会計ソフト「freee」とオンラインストレージ「Dropbox」との連携機能を追加した。
freeeは個人事業主・中小企業向けの会計ソフト。銀行口座やクレジットカードの明細を自動で取り込み、記帳を自動化させるなど、入力の手間を軽減できるのが特徴だ。
freeeには、証憑の画像を取り込むと日付や金額・勘定科目を自動で解析して入力するファイルボックス機能が用意され、データ入力や証憑管理、検索の効率化に一役買っている。今回のDropboxとの連携により、Dropbox内の所定のフォルダに保存した画像が自動でファイルボックスにアップロードされるようになり、大量の証憑の取り込みや記帳の手間を軽減できるという。
なお、フリーでは、2016年1月から、「電子帳簿保存法」の領収書・レシート等のスキャナ保存の規制が緩和されることを受け、年内にもファイルボックスを緩和要件に対応させる。タイムスタンプ付与等のスキャナ保存要件への対応に加え、申請に必要な各種書類を容易に作成する機能も提供する計画だ。
電子帳簿保存法の規制緩和により企業は、一定の要件を満たせば全ての書類を「スキャンしてデータ化→電子保存→原本廃棄」の流れで管理することが可能になる。この緩和条件を適応するには国税庁への事前の申請が必要となる。
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