総務省は9月25日、今年から導入した国勢調査のインターネット回答が20日までに1917万5769世帯に達したと発表した。前回調査の世帯数で試算すると36.9%がネットで回答したことになり、スマートフォンでの回答(想定値)は12.8%の663万39世帯に上った。
都道府県別のネット回答率では滋賀県の48.4%が最も高い。以下は富山県(45.7%)、岐阜県(45.4%)、愛知県(45.1%)が続き、15県で4割を超えた。スマートフォン回答率でも滋賀県の16.7%を最高に、岐阜県(16.6%)、愛知県(16.5%)が高い。一方、スマートフォン回答率が最も低いのは東京都の7.8%だった。
ネット回答は20日で締め切られたが、9月上旬の台風18号などによる大雨で大規模な被害を受けた地域では10月20日まで実施している。従来の調査票による回答は10月1日から7日までとなる。
ネット回答を巡っては、回答用のID・初期パスワードが記載された紙を同梱する未封状態の封書がマンションの郵便受けなどに投函される事態が相次ぎ、調査員の行動や個人情報/プライバシーへの配慮が問題視されていた。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
シルバーウィークに感じたセキュリティの“素朴な疑問”
仕事でセキュリティに携わっていると、たまの休みにはのんびりしたいもの。しかしシルバーウィークは筆者にセキュリティの疑問を抱かせる機会になってしまった。そのエピソードを紹介しよう。
国勢調査のパスワード入り用紙、無防備に郵便受けに? 総務省「調査員の指導、行き届かなかったかも」
初めて全国的にネット回答が採り入れられた今年の国勢調査。回答用のパスワード入りの紙が、無防備に郵便受けに入れられている場合があるとネットユーザーが指摘しており、総務省は「指導の徹底が行き届かなかったかもしれない」と話している。
