日立製作所は10月20日、ビッグデータ利活用のためのシステム導入支援サービスを21日に発売すると発表した。ビッグデータ活用手法の試行・検証や検証結果の可視化・評価に関する技術支援、またそれらを実行するための検証環境の2種類で構成される。
技術支援サービスの「データ利活用トライアルサービス」は、顧客のシステム環境の特性やデータ形式・種別などをヒアリングし、それに基づいた分析対象データの仕分け、分析結果の可視化における要点の提示、分析結果に対する適切な評価指標の設定などを行う。検証結果に関するレポートの作成支援や、本格導入時のシステム要件の提案など、検証結果に基づくシステム導入も支援する。
また、システム検証支援の「データ利活用検証支援サービス」ではデータ利活用トライアルサービスで具体化した利活用手法を日立のクラウド環境で検証できる。リモートからの操作やサンプルデータによる分析、顧客が保有する実データの持ち込みにも対応する。
この検証環境ではPentahoのソフトウェアを利用。Pentahoはオープンソースベースのソフトウェアで、約1400社が利用。Hadoopなどとの親和性が高いとされるほか、100種類以上のデータ形式に対応する。Hitachi Data Systemsが2015年に買収しており、日立グループのサービスプラットフォーム開発における中核的なソフトウェアに位置付けられている。
サービス提供は11月20日からで、利用価格は個別見積りとなる。
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