試験直前の大ピンチ! 「4500時間のプロマネ経験」をどうするか問題:女子ヘルプデスクのプロマネ修行奮戦記(3/3 ページ)
えぇぇぇぇぇ〜、4500時間のプロマネ経験? そんなの聞いてないよ! 試験、受けられないかも!! PMP試験が目前に迫る中、大ピンチに見舞われたわたし。過去にタイムスリップして経験を積むしかない!?
Aさん 新人研修だけじゃないだろ? ヘルプデスク業務そのものは定常業務だけど、ヘルプデスクの業務効率改善、なんてのはプロジェクトになるし、もっと軽い、1カ月程度で終結するようなプロジェクトに参加していたこともあったと思うよ。
わたし ……もしかして、定常業務以外はプロジェクトにあたる可能性が高いってことですか?
Aさん そうだね。プロジェクトの反対語が定常業務だって、出てきたろ?
わたし 3年位前に社員旅行の幹事をしましたがそれも?
Aさん もちろん。
なんてこと! 自分で勝手に思い込んでいたのかもしれない。確かにプロジェクトの定義に「大きさ」とか「何時間以上」とかはない。でも、無意識のうちに、「○○プロジェクト」みたいな“大層なタイトルが付いているものだけ”をプロジェクトだと考えていたのだ。
定常業務以外なら、かき集めれば4500時間になるかもしれない。もちろん「うそ」とか「割り増し」とかはダメだ。監査に引っ掛かったらそれが明るみに出ることもある。過去の業務日誌を引っ張り出して、プロジェクトと思えるものを抜き出して段階ごとに集計してみよう。
あ、そうか。だから業務に関する報告書って大事なのね。給料を払ってまで社員に書かせ、残しておかなければならない報告書の役割をいまさらながらに納得してしまった。デキる女にはまだほど遠いな。
さて、では、気持ちを新たに昔の業務日誌関係をさらって、試験を受けるための申請をさっさと済ませてしまおう。なにせ、英語とのバトルはできる限り早く終わらせたいし。
このあと、何とか申請を済ませた私。1週間後、監査に引っ掛かることなく申請が通った旨の電子メールがPMI本部から到着した。もちろん、英語でね。
残すは試験を受けることのみ。あ、その前にプロメトリックで試験を予約しなくっちゃ。さーて、いよいよ……だな。
さて、次回はついに最終回! 実はこの原稿を書いている時点で、わたしはまだ試験を受けていないのよ(これ本当)。最終回の原稿を書く前に、わたしは合格通知を受け取ることができるのか? そもそも、それまでに私は試験を受けているのか?(おいおい)。いや、試験を受けなかったら、最終回のネタ、どうするのよー!
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