ニュース
大手ホテルのPOS端末にマルウェア、米国やハワイのSheratonなどに影響
Starwood Hotels & Resortsの系列ホテルでレストランやギフトショップなどのPOSシステムにマルウェアが感染していた。
米ホテルチェーン大手のStarwood Hotels & Resortsは11月20日、系列の一部ホテルでPOS端末にマルウェアが感染し、利用客の決済カード情報が流出した可能性があると発表した。
マルウェアが見つかったのはカナダや米国、ハワイにあるSheratonやWestin、Wなどの系列ホテル。2014年11月から2015年3月ごろにかけて、レストランやギフトショップなどのPOSシステムが相次いで感染した。宿泊予約システムへの感染は現時点では見つかっていないという。
同マルウェアは、利用客が使った決済カード番号や所有者の氏名、セキュリティコード、有効期限などの情報を盗む仕様になっていた。捜査当局や専門家と連携して各ホテルで対策を講じ、マルウェアの除去を済ませたと説明している。
同ホテルはカード情報が流出した可能性のある利用客に連絡を取り、不正使用監視などのサービスを提供するという。
関連記事
- 銀行情報を狙う新手のマルウェア出現、日本の14行が標的
極めて高度な機能を持つ「Shifu」は2015年4月頃から活発な動きをみせ、現時点では日本の銀行14行が標的になっているという。 - 複合機からのメールでウイルス感染、だましの手口にご用心
攻撃者は、スキャナで取り込まれたデータのように見せかけたウイルス添付ファイルを送り付けてくる。 - OracleのPOS端末の狙うマルウェア出現、新機能も
新手のPOSマルウェア「MalumPoS」は現時点で「Oracle MICROS」を標的としているが、いずれ別のシステムが狙われる可能性もある。 - 決済カード情報を盗む新手のPOSマルウェア、スパムメールで感染拡大
攻撃側はスパムメールを大量流通させて無差別にマルウェアに感染させたうえで、特定のホストにのみPOSマルウェアをダウンロードさせていると思われる。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.