米Internet Systems Consortium(ISC)は12月15日、DNSサーバソフト「BIND 9」の更新版を公開して、サービス妨害(DoS)につながる脆弱性を解決した。ユーザーに更新版の適用を呼び掛けている。
日本レジストリサービスによると、脆弱性は不正なDNS応答を拒否する処理での不具合に起因するもので、不正なクラスを持つ応答がキャッシュされることにより、namedが異常終了してしまう恐れがある。ISCによる深刻度評価は「Critical(重大)」。影響はキャッシュDNSサーバの機能を有効にしているBIND9.0.x以降の全バージョンにおよぶとしている。
この脆弱性を解決した更新版は「BIND 9 version 9.9.8-P2」および「BIND 9 version 9.10.3-P2」となる。更新版ではこの脆弱性の他に、深刻度「Medium(中程度)」の異なるDoSの脆弱性も解決している。
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WebLogic、WebSphere、JBoss、Jenkins、OpenNMSのそれぞれについて、いずれも最新版でこの脆弱性を突いてリモートでコードを実行できるコンセプト実証コードも公開された。
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