ニュース
FireEye、製品の深刻な脆弱性を修正 メール受信で悪用の恐れ
攻撃者がFireEyeのセキュリティ製品のユーザーに対して電子メールを送信するだけで、たとえ受信者がメールを読まなかったとしても、ネットワークに不正アクセスされる恐れがあった。
セキュリティ企業の米FireEyeは12月15日、同社のセキュリティアプライアンスに極めて深刻な脆弱性が発見され、パッチを配信して対処したことを明らかにした。
FireEyeによると、この脆弱性はNX、EX、FX、AXシリーズの各製品が影響を受ける。JavaのJARファイルを分析するモジュールに脆弱性があり、FireEyeのアプライアンス上でリモートの攻撃者が任意のコードを実行することが可能だった。
脆弱性は米Googleの研究者が発見した。同社のブログによると、FireEyeの製品は企業などのネットワークのエンドポイントにインストールしてトラフィックを監視する仕組み。今回の脆弱性では、攻撃者がFireEye製品のユーザーに対して電子メールを送信するだけで、たとえ受信者がメールを読まなかったとしても、ネットワークに不正アクセスされる恐れがあった。
FireEyeではこの脆弱性が顧客に対して重大なリスクをもたらしかねないと判断し、同社のセキュリティコンテンツ更新プロセスを通じて12月5日に攻撃防止対策プログラムを自動配信。続いて7日に脆弱性を修正するパッチを配信した。
手動で更新を行っている顧客には直ちにパッチを適用するよう呼び掛けているほか、契約切れの顧客にもパッチの提供を行っている。
関連記事
- 仮想化製品多数に「ゲストVM脱出」の脆弱性、影響は極めて重大
悪用された場合、攻撃者がゲストVMから抜け出してホストシステムにアクセスし、任意のコードを実行できてしまう恐れがある。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.