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Apple、iOSとOS Xのセキュリティアップデートを公開
iOS 9.2.1では13件、OS Xでは合計9件の脆弱性を解決。悪用された場合、任意のコード実行や権限昇格などの被害が予想される。
米Appleは1月20日、iOSおよびOS X向けのセキュリティアップデートとなる「iOS 9.2.1」「OS X El Capitan 10.11.3 and Security Update 2016-001」を公開し、多数の深刻な脆弱性を解決した。
iOS 9.2.1ではiPhone 4s以降、iPod touch(第5世代)以降、iPad 2以降を対象として、計13件の脆弱性を修正した。このうち5件はWebKitに存在し、ユーザーが細工された不正サイトに誘導されることで任意のコードを実行されてしまう恐れがある。その他の脆弱性もリモートでのコード実行や権限昇格といった深刻な影響につながる可能性があるとしている。
OS X El Capitan 10.11.3 and Security Update 2016-001は、OS X El Capitan 10.11.1〜2とMavericks(v10.9.5)、Yosemite(10.10.5)が対象。大半の脆弱性が権限昇格を伴う任意のコード実行につながる深刻なものとなっている。
なお、OS X El Capitan 10.11.3では1月15日に公開されたSafari 9.0.3のアップデート(6件の脆弱性を修正)が含まれている。
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