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Google、1年間で7億8000万の「悪質広告」を阻止
システム警告を装ってユーザーをだます広告、偽医薬品や偽ブランド品の宣伝、不正なダイエットサプリメントの広告、フィッシング詐欺サイトなどが摘発された。
米Googleは1月21日、ユーザーをだましたり偽商品を宣伝したりする「悪質広告」の摘発状況を報告し、2015年の1年間だけで7億8000万の広告を遮断したと発表した。
同社はマルウェアに感染させたりユーザーをだましたりする広告を「悪質広告」と定義し、ポリシーで禁止している。2015年は新しい対策の導入などにより、摘発件数が大幅に増えたという。
具体的には、システム警告などを装ってユーザーをだます広告1700万件以上を排除したほか、偽の医薬品広告や偽ブランド品などを売り込むWebサイト、あり得ないダイエット効果をうたったサプリメントの広告、フィッシング詐欺サイト、勝手にホームページの設定を変えてしまう迷惑ソフトウェアなどを遮断した。
また、役に立つ情報を提供すると見せかけて、ユーザーが見ようとしているコンテンツに覆いかぶさったり広告主のサイトに誘導したりする手口に対しても監視を強めている。
モバイルアプリに表示される広告も、ポリシー違反の2万5000件あまりを遮断した。
2016年は広告の内容に対する規制を一層強化するとともに、マルウェアやボットに対する新たな対策も導入すると説明している。
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