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マルウェアを呼び込むマルウェア、2015年は急増
IPAでの不正プログラム検出数が増加し、中でもさまざまなマルウェアを感染させる「ダウンローダー」が2015年を通じて増えた。
情報処理推進機構(IPA)が1月25日に発表した2015年第4四半期(10月〜12月)の「コンピュータウイルス・不正アクセスの届出状況および相談状況」によると、コンピュータにさまざまなマルウェアを感染させるための不正プログラム「ダウンローダー」の検出が急増した。
期間中のウイルスの届出件数は前四半期比(2015年7月〜9月)で約17.7%減の564件、検出数は同約44.8%減の2080個だった。不正プログラム全体では検出数が同約105.5%増の12万19個だった。ダウンローダーの検出数は5万7932個で、前四半期に比べて約180.5%増だった。
不正プログラム検出数全体に占めるダウンローダーの割合も第1四半期が約18.1%、第2四半期が約22.1%、第3四半期が約35.4%、第4四半期が約48.3%と、1年を通じて右肩上がりの増加を示した。
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