NECは3月8日、システムの運用業務の改善を支援するソフトウェア新製品「WebSAM IT Process Operations」を発売した。価格は91万円からで6月3日に出荷を始める。
新製品は、システム運用の作業や操作の履歴を自動的に収集し、担当者の作業実績を数値やグラフでレポートする。作業時間の推移や作業全体での各作業の割合から改善できる作業の候補を自動的に抽出して、運用管理者の業務改善を支援するという。
また、作業手順書がない場合やあっても一元的に管理されていない企業向けに、画像イメージ付きの作業手順書を作成したり、更新したりできる機能も搭載する。これを利用することで、担当者同士で作業手順を共有できるようになり、作業の標準化とミスの軽減に役立てられるとしている。
同社によれば、従来はシステム運用を改善するためにコンサルタントなどによるアセスメントサービスを利用する必要があったものの、このソフトウェアを活用すれば、サービスを利用することなく、システム運用に伴う作業の可視化ができる。近年はシステムのクラウド化や仮想化が進んでいることで、担当者の運用管理業務の負担が増えており、業務改善を支援するツールの必要性が高まっているという。
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