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Apple、iOS 9.3やOS X、Safariなどの脆弱性に対処
iOS 9.3とwatchOS 2.2ではiMessageの暗号解除の脆弱性を修正。OS X、OS X Server、Safari、Xcode、tvOSの更新版も公開された。
米Appleは3月21日に公開した「iOS 9.3」で、多数の脆弱性を修正したことを明らかにした。併せてOS XやOS X Server、Safari、Xcode、tvOS、watchOSの脆弱性を修正する更新版もそれぞれ公開している。
Appleのセキュリティ情報によると、iOS 9.3では米ジョンズホプキンス大学の研究チームが発見したiMessageの脆弱性をはじめ、30件以上の脆弱性を修正した。悪用されれば任意のコードを実行される恐れのある深刻な脆弱性も多数を占める。
iMessageの脆弱性は、Apple Watch向けの「watchOS 2.2」でも修正された。
OS Xは「El Capitan v10.11.4」と、OS X Mavericks(10.9.5)およびYosemite(10.10.5)を対象とする「セキュリティアップデート2016-002」が公開され、60件近い脆弱性が修正されている。
「Safari 9.1」もMavericksとYosemite、 El Capitanが対象。WebKitに存在する任意のコード実行や情報流出の脆弱性など、12件の脆弱性に対処した。
他に「OS X Server 5.1」「Xcode 7.3」「tvOS 9.2」でもそれぞれ複数の脆弱性が修正されている。
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