ベリタステクノロジーズは3月23日、企業内のデータの状況を詳しく調べた報告書「Data Genomics Index」を発表した。数万社に上る顧客企業の非構造化データのファイルと属性を調べたもので、こうした調査は初めてだという。
それによると、企業内のデータの41%は3年間更新されることがなく、うち12%は7年間も放置されていることが分かった。これらデータの大半は所有者が不明で、ファイルの種類では動画や画像、プレゼンテーションが多く、従業員の移動や退職によって放置されている可能性があるという。
ストレージに格納されているデータの種類は、ファイル数別では開発関連ファイルが20%近くを占め、画像ファイル(約11%)、分類不能ファイル(約10%)が続く。容量別では画像ファイルが約14%を占め、圧縮ファイル(約10%)、開発関連ファイル(約9%)の順に多かった。
また、ファイルが生成される季節は秋が最も多く、他の時期と比較してテキストファイルは91%、地理情報関連ファイルは89%、表計算ファイルは48%多いという。動画ファイルの68%が夏と秋に作成されていることや、冬にはバックアップデータが756%増えることも分かった。
ベリタスは、不要になったファイルを放置することがコストの増加につながり、使わないデータをアーカイブしたり、削除したりすることでコストの節約につながると解説する。例えば、10ペタバイトのストレージで不要になったプレゼンテーションファイルやドキュメントファイル、表計算ファイル、テキストファイルだけをアーカイブしても、節約効果は年間200万ドル(約2億2400万円)になると試算している。
同社は併せてアーカイブソフトの最新版「Enterprise Vault12」とデータ分析ツールの最新版「Data Insight 5.1」を発表し、こうしたデータの利用状況を可視化する機能を強化したという。
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