配属されたばかりの新卒に伝えたい、新社会人の心得7箇条:トラパパ@TORAPAPA(1/3 ページ)
社会人生活をスタートさせたばかりの新人たちには、これからいろいろな試練が降りかかってきます。そのとき、どう考え、どう対処すればいいのか――。配属されたばかりの新卒に伝えたい、社会人の心得7箇条を紹介します。
この記事は北添裕己氏のブログ「トラパパ@TORAPAPA」より転載、編集しています。
ゴールデンウイークが明け、新卒が正式配属されるシーズンがやってきました。
入社から1カ月。そろそろ彼らも会社に慣れてきたと思いますが、正式に配属され、実際に仕事を始めると、さまざまな悩みや葛藤が出てくるはずです。
今回は、そんな新社会人の方々に、会社の先輩として伝えたい「新入社員の心構え」を紹介したいと思います。新入社員に語りかける形で書いていますので、まず、新入社員の気持ちになって読んでみて、共感できるところをご自身の言葉で伝えてみてください。
1. 新入社員は仕事の仕方を知らなくて当たり前
私が新入社員だったのは今から26年前。すっかり年を取りましたが、今でも入社日と、そこから2週間くらいの出来事は、断片的ながら鮮明に覚えています。バリバリいろんな仕事を片付けて、優秀な仕事人間になりたい、早く金持ちになりたい、と思っていました(苦笑)。
でも、そもそも仕事の仕方を何も知らないんです。新入社員だからそれも当たり前。誰かに教えてもらわないと、どの仕事をどういう風にすればいいのか、分かるはずもありません。
ということで、そこは「開き直り」ましょう。誰もが同じ道を通ってきています。臆することはありません。これから覚えるんだから。これから自分なりにやり方を改良する(ように努力する)んだから。
新入社員は、仕事の仕方を知らなくて当然です。聞くこと、相談することを恥ずかしいと思わず、先輩にどんどんやり方を聞いて、「仕事のいろは」を素直に学びましょう。そして、十分慣れて、仕事の仕方、効率や品質について分析できるようになったら、過去のやり方を壊して、いつしかあなた流の仕事の仕方を編み出せるようになるでしょう。
2. 仕事はえり好みしない方がよい
誰だって、カッコいい仕事をしたいし、人に自慢できる仕事をしたいものです。でも、私は26年仕事を続けてきて、ようやく1つ、学んだ気がします。
「きつい、つらい仕事こそが、本当の仕事である」
楽しい仕事なんて、基本的にこの世に存在しません(苦笑)。厳しい仕事、つらい仕事こそ、そこに対価が発生します。きっと最終的にはあなたにとってもうかる仕事になります。なお、とってもつらいのにその将来が見えない仕事を最近では「ブラック」と呼びます。そういう仕事だったら、それは例外。会社自体をさっさと辞めましょう(泣)。
少なくとも私の業界では、「優秀な人には、たくさんの仕事や難題が降り掛かる。でも、それを乗り越えるからその人は優秀なんだ」というのが定説で、若い頃からそれを言い聞かされて育ちました。
経営者側の立場になった今、自信を持って「それが正しい」と言えます。優秀じゃない人にたくさん仕事を振ると、会社は立ち行かなくなります。優秀な人は、生産性が高いとか、正確性が高いとか、仕事をたくさん振られる理由があるのです。
だから、どんな仕事が自分に降ってきてもえり好みせず、さっさとそれをやっつけて、次の仕事をもらう、または探す姿勢が重要だと思います。
私が新入社員のとき、最初の3日間の仕事はほぼ、資料のコピー取りでした。でも、おかげでコピー機のトラブル対処なら、一般的な事務職の人ができるレベルのことをできるようになりました。紙詰まりもトナー補給もできます。そのため、深夜や休日にどうしてもの急ぎ仕事をするときにコピー機のトラブルで他の社員を出社させて巻き込むようなことをしなくて済みます。
締切で忙しく、ばたばたしているときに限ってコピー機がトラブったりしていたら、その仲間のリカバリー作業を手伝ってあげることもできます。当時の若い私は心の底では「クソ作業」と思っていましたが、今は、その事務的な作業を集中的に私に振ってくれた上司・先輩に心から感謝しています。
仕事をえり好みするくらいなら、そのストレスをエネルギーに変えて、さっさと目の前の仕事を終えてしまう方が得策です。
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