富士重工は6月3日、タブレット端末を活用する商談支援システム「SUBARU Sales Support システム」を日立製作所と共同構築したと発表した。同システムは8月までに全国のスバル特約店44社460店舗で利用開始される予定という。
「SUBARU Sales Support システム」は、顧客の要望に応じた条件を入力すると、具体的な見積金額や3D画像でカスタマイズする車両の外観や使用シーンのイメージを瞬時に表示する。画像を360度回転して表示させながら、さまざまな角度から車両の外観や内装を確認できる。市街地のドライブからレジャー、アウトドアなどの利用シーンもイメージしやすい。
営業担当者は、タブレット端末上で顧客が来店してから試乗、見積、注文書作成まで、対面しながら行える。持ち運び可能なタブレット端末であるため、店舗だけでなく顧客の自宅や勤務先、イベント会場などでも商談を進められる。
同システムの構築にあたっては、構想段階から日立の顧客協創活動「Ex アプローチ」を活用した。セールススタッフへのインタビューや実地調査によるニーズ整理、ロールプレイを活用したワークショップなどを実施、「具体的なカスタマイズ車両イメージの提示」、「迅速な見積作成」などのセールススタッフのニーズを満たすための機能や要件を明確にした。
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