VAIO PhoneでWindows 10 Mobileのビジネス向け機能を試してみた:Enterprise IT Kaleidoscope(2/4 ページ)
Windows 10 Mobileはビジネス向けの機能を備えている。今回はVAIO Phone Bizを使って「Continuum for Phone」機能を試した様子をレポートしてみたい。
ディスプレイにつなげてみる
VAIO Phone BizでContinuum for Phoneを使うには、ディスプレイ側にWiDi対応のアダプタが必要になる。VAIO Phone Biz本体には、HDMIやHML端子が用意されていないため、ワイヤレスでディスプレイと接続しないといけない。これは、VAIO Phone Bizが採用しているプロセッサのSnapdragon 617の仕様による。
VAIOではWiDi対応アダプタに、Actiontecの「ScreenBeam Mini2 Continuum」を推奨している。今回はVAIOからVAIO Phone BizとScreenBeam Mini2 Continuumの両方を借りられたので、この組み合わせでテストを行った。ScreenBeam Mini2 Continuum以外のアダプタを使用する場合は、別途確認が必要だ。
ScreenBeam Mini2 Continuumには、USB端子(USB給電のため2分岐のUSBケーブルが用意されている)があり、USB接続のワイヤレスキーボードやマウスをつなげられる。VAIO Phone BizにBluetooth対応のワイヤレスキーボードやマウスを接続して利用することもできる。
ScreenBeam Mini2 Continuumの接続ではディスプレイ側のHDMI端子に接続し、USBポートに電源ケーブルと、キーボードやマウスを接続するUSBドングルを接続すればいい。起動すれば、すぐに接続モードになる。後はVAIO Phone Biz側でContinuumアプリを起動して、指示に従えば簡単に利用できる。
Continuum for Phoneで接続した後、Windows 10 Mobile側はタッチパッドモードになり、タッチパッドでマウスカーソルを動かすことができる。タッチパッドモードを離れても、Continuum for Phoneが切断されることはない
ディスプレイに画面が表示されると、VAIO Phone Biz側は、本体のタッチセンサーを利用したマウスモードになる。マウスを接続していない場合でも、VAIO Phone Biz側でカーソルを操作できる。
実際にディスプレイで表示されたWindows 10 Mobileの画面は、Windows 10のデスクトップ画面とほぼ同じだ。WordやExcelなどを起動すれば、PCのOfficeソフトと同じように利用できる。
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