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日米間を60Tbpsで結ぶ光海底ケーブル「FASTER」、6月30日から運用開始
KDDIやGoogleが出資し、NECが敷設した日米間の大容量光海底ケーブル「FASTER」の運用が6月30日にスタートする。初期設計容量として60Tbpsの伝送が可能だ。
NECは6月29日、日米を結ぶ総延長約9000キロの大容量光海底ケーブル敷設プロジェクト「FASTER(ファスター)」を完了し、KDDIや米Googleが参加するコンソーシアムに引き渡すと発表した。FASTERは翌30日から運用を開始する。
FASTERは2014年8月に発表された。上記2社の他、中国China Mobile International、China Telecom Global 、シンガポールSingTel、マレーシアGlobal Transitが建設費約3億ドルを投じた。
日米間の海底ケーブルとして初めて毎秒100Gbpsの最新の光波長多重伝送方式を採用。米オレゴン州と日本の三重県の志摩、千葉県の千倉の2カ所を結び、初期設計容量として60Tbpsの伝送が可能という。
Googleは、Google AppsやGoogle Cloud Platformを含むさまざまなサービスクラウドサービスでこのケーブルを活用するとしている。同社はGoogle Cloud Platformの新リージョンを日本国内に年内に開設する計画だ。
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