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IBM、「IBM MobileFirst Foundation」最新版を発売

IBMはモバイルアプリケーションの開発・運用支援プラットフォーム「IBM MobileFirst Foundation 8.0」の提供を開始した。

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 IBMは7月4日、モバイルアプリケーションの開発、テスト、デプロイ、運用を支援するプラットフォーム製品の最新版「IBM MobileFirst Foundation 8.0」を発表した。モバイルアプリの面倒な開発サイクルを短縮し、クラウド環境を通じてユーザーに向けたモバイル体験をより迅速に提供できるとしている。


「IBM MobileFirst Foundation 8.0」の利用イメージ

 同プラットフォームは、モバイルアプリをクラウド、オンプレミスの両方の環境に展開でき、組み込み型のセキュリティフレームワークを備えている。開発者ではないユーザーもコードを書き換えることなく構成を変更するだけでアプリケーションの機能を変更したり、アプリケーションに「ライブアップデート」を適用したりできるようになった。さらに、関連アプリの使用状況の指標に基いてリアルタイムデータを収集、分析するアナリティクス機能や、IBM API Connectとの統合によるAPIのライフサイクル管理機能も向上させたという。

 アプリの展開では任意のフロントエンドツールやフレームワークを利用して、クラウドやオンプレミスを問わずに、即座に実行できる。例えば、まずはクラウド環境で小規模に始めてからオンプレミスや専用のクラウド環境に拡大できるなど、運用環境を柔軟に移行・拡張できる特徴により、アプリケーション開発プロセスの時間も大幅に短縮できるという。

 セキュリティ面では、デバイス上のデータを保護するとともに、企業のAPIも外部攻撃者や脆弱性のリスクから保護することで、エンド・ツー・エンドでモバイル特有の脅威に対処している。

 強化されたライブアップデート機能では、アプリケーションを再展開する必要がなくなり、アプリケーションの更新にかかる時間とコストを削減しつつ、リリースサイクルを数週間から数日にまで短縮できるという。

 モバイルアナリティクス機能では、アプリケーション内部の状況やイベントなどに関するデータをリアルタイムに収集して、ユーザーが設定する指標に基づく洞察を得られる。これによって例えば、インタラクションが発生した時点での問題を発見して原因を究明するといったことができるようになった。

 また、バックエンドシステムとモバイルアプリを接続するインタフェースをIBM API Connectで作成することもできる。GUIツールやコマンドラインインタフェースでNode.jsやJavaによるマイクロサービスAPIを自動的に作れるようになっている。

 企業のいまのモバイル戦略では、セキュリティを維持しつつ、既存のモバイルアプリを迅速に改善、再展開していけるかどうかが欠かせない条件となり、試行錯誤の繰り返しがビジネス目標を達成するための重要な点になる。最新版製品は上述の機能でユーザーニーズに応えた格好のようだ。

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