日本オラクル、導入30分の新型データベースマシンを投入
中小企業などでデータベース導入の時間を大幅に短縮する「Oracle Database Appliance」の新モデル2種類を発売した。
日本オラクルは7月21日、データベースアプライアンスの新モデル「Oracle Database Appliance X6-2S」と「Oracle Database Appliance X6-2M」を発売した。
Oracle Database Applianceは、データベース導入までの時間を大幅に短縮できるというアプライアンス製品。導入作業時間は30分程度だという。PCIe SSDの採用でCPU負荷を最小限に抑えるNVMeフラッシュドライブを搭載。単一インスタンスのデータベース、複数のデータベースの統合、高可用性のデータベースといったニーズに合わせて設計され、同社は中堅・中小企業や大企業の業務部門への導入を狙う。
データベースソフトウェアでは従来版で対応していたOracle Database Enterprise Editionに加え、Oracle Database Standard Edition 2も選択できるようにした。必要なコア数に応じてライセンスを購入する「Capacity on Demand」が適用され、初期投資を抑えた導入に対応した。1ノードあたり2コア単位でCPUコアを有効化し、システムの成長に合わせて段階的にライセンスを追加購入できる。
また、クラウドサービスの「Oracle Cloud」とも連動でき、アプライアンスのデータをクラウド側にバックアップ/アーカイブでき、必要時にワークロードをクラウドに移行することもできる。
同製品単一または小規模データベースインスタンス向けのエントリーモデルの価格は、ハードウェア最小構成で216万7680円。また、データベースソフトウェア込みで月額5万5500円からも利用可能。データベース構築を簡単ですぐにしたいユーザー向けに、クラウドとも連動する製品で選択肢を広げる狙いがある。
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