HPE、ミッションクリティカルx86サーバの新モデルを発売
日本ヒューレット・パッカードは、ミッションクリティカルシステム向けのx86サーバ「HPE Integrity Superdome X」の新製品を発売した。最大16CPU、24TBメモリの搭載が可能だという。
日本ヒューレット・パッカード(以下、HPE)は8月30日、Xeonプロセッサ E7 v4製品ファミリーを搭載し、24テラバイトのメモリを搭載できる、ミッションクリティカルシステム向けのx86サーバ「HPE Integrity Superdome X」の新モデルを発売した。
Integrity Superdome Xは、多くの企業システムで使われているMicrosoft Windows server 2012 R2やRed Hat Enterprise Linux 7をサポートしており、これらのOS上で稼働するアプリケーションは全て、特殊なスキル不要で、99.999%(HPEの実績値)の可能率のミッションクリティカルシステムを実現できるという。
高信頼性を実現する機能はファームウェアなどのサーバ内部に実装されているため、それらの機能を意識することなくアプリケーションの実装や開発を行うことができると説明している。
また、従来品の2倍に当たる1つのOS領域につき24テラバイトのメモリ搭載をサポート。大量のメモリを必要とするSAP HANAなどのインメモリデータベースのカバー範囲が拡大し、従来では実行不可能であった処理を高速に実行できるとしている。
さらに、複数のCPU同士を接続するクロスバーファブリックの速度を33%向上しており、同一システムをより少ないCPUコアで稼働できるようになり、TCO削減に貢献するとのこと。
CPUは、Xeonプロセッサ E7 v4ファミリーを最大16CPU、384コアまで搭載可能で、最小2CPUからスモールスタートでき、2CPUごとに増設できるという。また、物理パーティション(nPartitions)を利用することで、1筐体内を複数のOS領域に電気的に分割できるという。
価格は、最小構成では2851万7000円(税別)から。
関連記事
- 日本HP、PCを月額制サービスにした「HP Device as a Service」を発表
日本HPは、PCとライフサイクル管理を一元化して提供する「HP Device as a Service」をスタートさせた。PCのライフサイクルをトータルで管理することで、企業の負担を軽減するという。 - 第48回 SIベンダーの“錬金術”が通じない? ざっくりなITインフラのサイジング
日本ITインフラはまるで注文住宅のように、要件通りに仕立てようとするのに対し、欧米ではかなり違います。今回は採寸――サイジング――の点から、ココヘンを解き明かしてみましょう。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.