情報処理推進機構(IPA)は10月3日、DNSサーバソフト「BIND 9」の脆弱性を突く攻撃実証コードが公開されたとして、ユーザーに最新の更新版を急いで適用するよう呼び掛けた。脆弱性を悪用された場合、DoS(サービス妨害)攻撃を受ける恐れがある。
BIND 9のバージョン「BIND 9.0.x〜9.8.x」「9.9.0〜9.9.9-P2」「9.9.3-S1〜9.9.9-S3」「9.10.0〜9.10.4-P2」「9.11.0a1〜9.11.0rc1」には、細工を施したクエリーへのレスポンスを形成する際に、buffer.cにおいてアサーションに失敗し、namedが終了してしまう脆弱性が存在する。危険度は「高」に分類されている。
この脆弱性を修正した更新版は「BIND 9.9.9-P3」「9.10.4-P3」「9.11.0rc3」「9.9.9-S5」で、米国時間の9月27日にリリースされた。リリース時点で脆弱性の悪用は報告されていなかったが、脆弱性を使用した攻撃コードが公開された。IPAでは「被害が発生する可能性が高い状況」と注意を呼び掛けている。
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