富士通と富士通ソーシアルサイエンスラボラトリは10月14日、企業のエンドポイントを対象にマルウェアが侵入した経路を追跡調査するサービスを開始した。調査結果をセキュリティ対策の改善に役立てられるとしている。
同サービスは、FFRIのセキュリティソフト「FFR yarai」とキヤノン電子のログ収集・分析ソフト「SML」を利用。これらソフトが提供するマルウェアに関する情報を富士通ソーシアルサイエンスラボラトリのセキュリティ監視センターが詳しく解析し、PCやサーバなどのエンドポイントで検知されたマルウェアの侵入経路や感染の拡散状況を特定するという。
富士通は、同サービスを利用することで、企業などがエンドポイントのセキュリティ対策を強化したり、自社で対応が難しいセキュリティ対策の運用や脅威監視などの負担を軽減したりできると説明している。
サービス利用料は、エンドポイント機器1000台の場合で月額80万円から。別途、FFR yaraiやSMLのライセンスが必要になる。
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