シマンテック、企業向けセキュリティソフトを刷新 クラウド版も投入へ
「Symantec Endpoint Protection」で最新のセキュリティ脅威情報を活用する保護機能を搭載したという。中小企業向けにクラウド版も提供する。
シマンテックは11月9日、法人向けエンドポイントセキュリティソフトの最新版となる「Symantec Endpoint Protection(SEP) 14」と、同ソフトのクラウドサービス版「Symantec Endpoint Protection Cloud」を発表した。SEP 14は同日から、SEP Cloudは同月末から提供する。
SEP 14では、従来の検知・保護技術に加えて、同社が提供する最新のセキュリティ脅威情報をリアルタイムに利用した検知・保護機能を搭載。従来に比べて定義ファイル更新の更新量を70%削減し、コンピュータの動作や組織ネットワークに与える負荷を大幅に低下させつつ、最新の脅威にいち早く対応できるとしている。
同社では1日あたり80億件近いセキュリティに関するユーザーの問い合わせに対応しているといい、脅威に関する豊富なインテリジェンスに強みがあるという。SEP 14では同社が買収したBlue CoatのWebセキュリティ機能も統合した。
一方、SEP Cloudは従業員1000人未満の適したサービスになるといい、マルチOS・マルチデバイスに対応した保護機能と、従業員ユーザーが自身で保護デバイスを追加できるセルフサービスポータル、管理者向けポータルなどの機能をクラウドサービスとして提供する。
製品・サービスの利用価格は、SEP 14が500ユーザー以上の組織が新規利用する場合で、1ユーザーあたり4600円。SEP Cloudは未定とし、1ユーザーあたり5台までのデバイスを保護できるとしている。
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