三井住友銀行は12月7日、高度サイバーセキュリティ人材育成で日本総合研究所およびNECを協業することを発表した。サイバー攻撃への対応力を高めることによる顧客資産の保護を強化するという。
協業では、三井住友銀行と日本総研が金融業務の知見や金融機関に対するサイバー攻撃手口の情報などを提供し、NEC側はセキュリティ人材の育成ノウハウやセキュリティ技術、金融業界で発生しているサイバー攻撃手口などの情報などを提供する。これらを利用して金融機関向けの高度サイバーセキュリティ人材の育成プログラムを策定する。
三井住友銀行と日本総研は、育成したセキュリティ人材を活用してサイバー攻撃に備えた自行の金融サービスのセキュリティ対策を強化する。NECは策定したプログラムを2017年中に金融機関へ展開する予定という。
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