Oracle Cloud Platformが拡充、基幹アプリのクラウド移行を容易に
「Oracle Cloud Platform」の機能を強化し、クラウドでの基幹アプリケーションの開発・テスト・展開などを容易にするという。
米Oracleは1月18日、同社のPaaS「Oracle Cloud Platform」の機能強化を発表した。「Oracle Database Cloud Service」でベアメタルサービスを開始し、IaaSプラットフォームに仮想マシンやロードバランス、ストレージ機能などを追加した。
Oracle Database Cloud Serviceは、Oracle Database環境をクラウドで提供する。新たに高性能なベアメタルサーバも提供することで、企業が求めるさまざまなワークロードの開発・テスト、展開ニーズに対応を図る。
また「Oracle Database Exadata Express Cloud Service」という、開発者、ビジネス・アナリスト、中規模の組織向けに低コストで提供されるマネージドサービスも提供。Exadata上で「Oracle Database Enterprise Edition」を提供していく。ミッションクリティカルなデータウェアハウスやトランザクションデータベースワークロードなどに適した性能を提供するという。
ソフトウェアを動作させるためのサーバ環境を提供するIaaSサービス「Oracle IaaS」も強化。ベアメタル型、ブロックボリューム、オブジェクトストレージと同等の低レイテンシ、高性能を実現する「Virtual Cloud Network(VCN)」で稼働する1、2、4コアの仮想マシン(VM)を提供する。
さらにロードバランシングサービスは、100Mbps、400Mbps、8Gbpsの3つにプロビジョニングされた帯域を追加し、さまざまなアプリケーショントラフィック、高可用性、セキュリティのニーズに対応したとのこと。
それ以外にも、新たなブロックストレージの提供(2TB)やオブジェクトストレージの保存データ暗号化などを強化している。
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