Mozilla Foundationは2月9日、Android向けにWebブラウザFirefoxの更新版をリリースし、1件の重大な脆弱性に対処したことを明らかにした。
Mozillaのセキュリティ情報によると、Android向けに配信された更新版の「Firefox 51.0.3」では、ローカルファイルシステムのキャッシュディレクトリがワールドライタブルに設定されている脆弱性に対処した。これはAndroid版特有の問題で、他のOS向けのFirefoxはこの問題の影響は受けないという。
この問題を悪用された場合、ファイルシステムへの書き込みができる悪質なアプリやツールを利用して、Firefoxで使われているファイルを置き換えることができてしまう可能性がある。
重要度はMozillaの4段階評価で最も高い「最高」に区分けされている。
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