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シリコンバレー見聞録 家庭用IoT製品の体験型ショールーム「Target Open House」:柴崎辰彦の「モノづくりコトづくりを考える」(2/2 ページ)
IT起業の聖地といわれるシリコンバレーで見聞きした刺激的で興味深い体験から、注目のポイントを紹介する本連載。第10回は、家電好き・テック好きにうれしい家庭用IoT製品を試せる「Target Open House」です。
Dysonや見慣れた台所用品に加え、体温計にもIoT化の流れが。
何でもスマート(笑)。
接続機能を持つスマート製品の“事業領域”は5段階で進化する!?
経済学者 マイケル・E. ポーターによると、接続機能を持つスマート製品のケイパビリティ増大に伴い、業界内の競走状況が変化するほか、“事業領域”が拡大していくという(HBR2015/4『IoT時代の競争戦略/How Smart Connected Products Are Transforming Competition』)。
これは、競走の基本が「1. 製品」から、関連性の強い製品からなる「4. 製品システム」、さらには多数の製品システムの複合体「5. 複合システム」へ移行するのに伴って起きる。例えば単なるヘルスケア用のデバイスを提供する企業が、将来は医療・健康産業業界で競争しているかもしれない。
- 製品(いわゆる従来のProduct)
- スマート製品(Smart Product)
- 接続機能を持つスマート製品(Smart Connected Product)
- 製品システム(Product System)
- 複合システム(System of Systems)
Target Open Houseに展示されていたデバイスは、「2. スマート製品」もしくは「3. 接続機能を持つスマート製品」であるが、こういったものをシステムとしてインテグレーションするには、われわれKNOWLEDGE INTEGRATERの腕の見せどころだろう。
10回に渡って連載してきたシリコンバレー見聞録も残念ながら今回でおしまい。また会う日まで。いや、次はあなたがレポートする番だ!
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