ベルシステム24、IBM WatsonがLINEでの問い合わせに対応する「BellCloud AI for SNS」を発表
ベルシステム24は、IBM Watson日本語版を活用し、LINE上でのエンドユーザーからのチャットによる問い合わせに対応する「BellCloud AI for SNS」を開始し、導入企業を募集。モバイル端末を通じたカスタマーサービスの利便性を向上し、利用企業のビジネスを支援する。
ベルシステム24は4月14日、「LINE カスタマーコネクト」上でのエンドユーザーからのチャットによる問い合わせに対応する、IBM Watson日本語版を搭載したソリューション「BellCloud AI for SNS」の提供を4月より開始すると発表した。また、LINEとの間に「LINE カスタマーコネクト」の販売代理店契約およびパートナープログラム契約を4月末までに締結し、同ソリューションの導入企業を募集するという。
「LINE カスタマーコネクト」は、LINEが提供するコンタクトセンター向けサービスで、LINEを介して、AIや人によるチャット対応や音声通話対応などシームレスに行い、状況やニーズに応じたカスタマーコミュニケーションを実現する。
BellCloud AI for SNSは、同社のAIを活用したコンタクトセンター向けCRMプラットフォーム「Advanced CRM Platform」の中核を成すソリューション「BellCloud AI」にIBM Watsonを活用。「LINE カスタマーコネクト」上での問い合わせに対し、AIによる自動返答と人によるチャットを自動的に切り替えるハイブリッドリプライ機能を搭載する。
エンドユーザーがAI、もしくは人による対応のいずれかを選択するシステムが多い中、新ソリューションではAIによる対応をベースにし、自動回答が困難な問い合わせの場合には自動的に人による対応に切り替えることで、利便性が向上するとしている。
価格は、システム構築など導入コストが80万円から、運用コスト(AIによる自動応答機能のみ、「LINE カスタマーコネクト」費用は除く)が月額65万円から。当面は「LINE カスタマーコネクト」上で展開するソリューションに特化して提供する予定だ。
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