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API連携で“業種を超えた新ビジネス”を 富士通がビジネスコンテスト
富士通が異業種連携によるイノベーションの創出を目指したビジネスコンテストを開催。業種に特化したAPIを組み合わせて、どんな新ビジネスを生み出せるかを考える。
富士通は7月12日、異業種のサービスやノウハウをつなげたクロスインダストリービジネスのためのプラットフォーム実現に向けた取り組みを開始すると発表した。
今回の取り組みは、2016年に金融ソリューションを「Finplex(フィンプレックス)」として体系化し、金融サービスで共通して利用できるAPIを提供してきた実績を、金融以外の全業種に拡大させるもの。
第1弾として、2017年7月から9月の期間で、「FUJITSU Cross Industry API Contest Supported by Finplex」と称し、同社が開発した各種APIや公開されているAPIを活用して、業界・業種を越えた新しいビジネスモデルやサービスのアイデアを広く募集するコンテストを開催。優れたアイデアについては、同社が支援し、事業化を検討する。
スケジュールは、2017年7月13日〜8月6日が応募期間(書類審査を実施)、8月24日が予選、9月6日が本選となる。応募対象は、法人または満20歳以上の個人。
同社はこの活動を通じて、オープン化のニーズが高いAPIを選別し、そのオープン化に向けた取り組みを行う考え。将来的にはさまざまな業種や業界のAPIを活用できるプラットフォームをアプリケーション開発者向けの実験の場として開放することで、顧客のデジタルビジネス促進に貢献していく方針だ。
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