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「SAP Hybris Commerce」で顧客エンゲージメントを強化――中古車輸出業の平和オート
海外向けに中古車輸出業を展開する平和オートは、事業基盤の統合と顧客エンゲージメントの強化を目指し、「SAP S/4HANA」と「SAP Hybris Commerce」を導入する。
中古車の輸出販売を手掛ける平和オートは、SAPのERPスイート「SAP S/4HANA」とマーケティングツール「SAP Hybris Commerce」を導入する。
SAP Hybris Commerceは、顧客エンゲージメントとコマースに特化したソリューション「SAP Hybris」のコマースプラットフォームで、海外市場を含むオムニチャネルでの販売や顧客サポート、情報発信などを一元管理できる。
平和オートは、1966年に創業し、1990年代の前半には販売先を海外へシフトし、中古車輸出事業を強化。現在は、ニュージーランドをはじめ、世界十数カ国を対象とした日本車中古車の輸出販売を展開している。
今回、事業拡大に伴う業務の効率化や、競合他社との差別化、海外における顧客対応力の強化を目指し、また、将来的なデジタル変革にも対応する経営基盤システムの刷新を検討。
複数のソフトウェアを検討した結果、2017年6月にSAP S/4HANAと、SAP Hybris Commerceの採用を決定した。システムの拡張性、安定性と柔軟性などが決め手となったという。
また、同社は、将来的には、IoT技術を駆使し、地理情報を取り込んだ車両管理や、デジタルマーケティングの実現も視野に入れており、これらをエンド・ツー・エンドで同一のプラットフォームで管理し、デジタル経営を実現できることも、今回の採用決定の大きな要素となったとのこと。
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