日本食研HD、仮想化専用ストレージ「Tintri VMstore」でVDI基盤を刷新、運用効率が3倍アップ
日本食研ホールディングスは、全社のビジネスを支える仮想デスクトップ環境(VDI)の性能改善と運用効率化を目指し、Tintriのハイブリッド型ストレージ「Tintri VMstore T850」を導入した。
日本食研ホールディングスが、ストレージ基盤をTintriの仮想環境専用ストレージ「Tintri VMstore」で刷新した。全社の仮想デスクトップ環境(VDI)の性能改善と運用効率化が目的。
ブレンド調味料と加工調理食品の製造販売を手掛ける食品メーカーである同社は、国内外の事業拠点でITによる業務効率化を推進しており、その一環として2010年にVDIを導入した。クライアント管理負担の軽減など、一定の成果を上げているものの、VDI基盤としてブロックストレージを利用しており、大量のアクセスが集中する始業時などにレスポンスが低下したり、トラブル発生時の原因追求が困難であったりする問題が浮上していた。
仮想環境専用に開発されたTintri VMstoreは、ストレージで、LUN(Logical Unit Number:論理ユニット番号)やボリューム単位で負荷状況(IOPS、スループット)を制御する必要がなく、パフォーマンスや容量の割り当てを仮想マシン(VM)単位で行える。システムの状況を個々の仮想マシン単位で把握できるため、障害時などの対応を迅速に行える点などを評価し、採用に至ったという。
今回導入したのは、ハイブリッド型の「Tintri VMstore T850」。導入の際には、ブロックストレージのようにRAIDやLUNの設計に気を遣う必要がないため、導入工数を従来の約1/5程度に短縮。大幅な省スペース化も図り、設置スペースは以前の1/3程度に収めることができた。
今回のシステム改新では、Windows XPからWindows 7への移行を実施したため、仮想デスクトップが要求するリソースが以前より増えることになったものの、レスポンス低下などの問題は解消し、感覚的には旧システムの約2〜3倍に向上し、IT部門への問い合わせ件数なども激減したとのこと。
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