銀行のAPIオープン化を支援する新基盤、NECが提供へ
NECは、金融機関のセキュアな外部連携とオープンイノベーションを実現する「API連携プラットフォームサービス」を開始。先行導入する沖縄銀行とAPIの共同開発も進める。
NECは9月14日、金融機関のオープンイノベーションに向けた取り組みを支援する「API連携プラットフォームサービス」の提供を開始した。また、沖縄銀行と共同で、同サービスを利用したオープンAPIの開発を進める。
同サービスは、オープンAPIを利用した外部連携機能を備える通信事業者向けのネットワークサービス基盤ソフト「NC7000シリーズ」を金融機関向けに強化したもので、金融機関のオープンAPI対応で求められるOAuth 2.0やOpenID Connect 1.0などに準拠したセキュアなAPI連携を可能にする。
プラットフォームには、顔認証や指紋認証を実現する次世代オンライン認証規格「FIDO」に対応した生体認証基盤、APIやモバイルアプリケーションの迅速な開発を可能にするGUIベースの開発基盤を装備している。
オンプレミスとクラウド環境での利用をサポート。NECのクラウドサービスに加え、金融機関で利用が拡大しているAWS(Amazon Web Services)でも稼働する。
今回、沖縄銀行と共同で、Fintech企業などの外部の事業者システムと連携するためのオープンAPIを開発する。オープンAPI対応基盤として、AWS上で稼働する同サービスを利用する。
沖縄銀行では、社内外のAPIを組み合わせた金融サービスを実現することで、新たな顧客体験の提供と顧客層の開拓を推進するとし、オープンイノベーションを通じて、産業の垣根を超えた新事業の創出と地域経済の活性化を目指す。
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