「Alexa、京王の運行情報を教えて」――京王電鉄と京王バスが「Amazon Alexa」に対応
京王グループが、「Amazon Alexa」に対応した鉄道運行情報の配信や空港連絡バスの予約サービスを開始。Amazon Echoの出荷に合わせて、「Alexaスキル」の提供を開始する。
京王電鉄と京王電鉄バス(京王バス)は11月8日、音声サービス「Amazon Alexa」による鉄道運行情報の配信や空港連絡バスの予約サービスを開始すると発表した。
Amazon.co.jpは同日、クラウドベースの音声サービス「Amazon Alexa」の日本語対応版とその対応機器「Amazon Echo」の国内展開を発表。京王グループではこれに合わせ、Alexaの機能を拡張する「Alexaスキル」の1つとして、「京王スキル」と「ハイウェイバススキル」の開発を進めてきた。Amazon Echoの出荷開始とともに順次、提供を開始する。
京王スキルでは、京王線と井の頭線の運行情報、京王グループのおすすめ情報、京王グループのクーポン情報を、音声操作で確認できる。例えば「アレクサ、京王のクーポン教えて」とAlexaに話しかけると、「クーポン情報が○件あります。1件目は……」と音声で案内する。
ハイウェイバススキルでは、京王沿線各地より出発する羽田空港や成田空港行きの空港連絡バスの予約を音声で行える。
初回利用時に氏名、メールアドレスなどでユーザー登録をしておく。バスの予約の際は、Alexaからの問いかけに沿って、行き先、乗車場所、乗車人数、乗車日、到着希望時刻を伝えると、予約可能な便を案内される。希望の便を伝えるだけで予約が完了し、確認メールが送信されてくる仕組みだ。
京王グループでは、今後もAlexaに対応したサービスの拡充を図り、顧客の利便性の向上に努めるとしている。
関連記事
- Amazonの「Alexa」、BMWとMINIの2018年モデルに搭載へ
BMWが2018年中旬発売のすべてのBMWとMINIにAmazonの音声アシスタント「Alexa」を搭載すると発表した。ダッシュボードのマイクに向かってAlexaに話し掛けることで、ナビや天気予報を含む数万件のスキル(命令)を実行できる。スキルによっては応答をダッシュボードのディスプレイに表示する。 - クラウドベースのコンタクトセンターサービス「Amazon Connect」発表
Amazon Web Services(AWS)が、あらゆる業種の企業がカスタマーサービスを低コストで設置できる、セルフサービス型でクラウドベースのコンタクトセンターサービス「Amazon Connect」を発表。AWSマネジメントコンソールから数クリックでセットアップできる。 - Amazon Echoはなぜ、既存のビジネスを食い尽くすのか
今、起こっているデジタル変革はこれまでと何が違うのか、その背景には何があり、これからどのような変化が起こっていくのか。その変化に私たちはどう対応すればいいのか――。斎藤氏の講演から読み解く。 - 5分で分かる、「Alexa」と「Cortana」連携の狙い
AmazonとMicrosoftが、AI音声アシスタント同士の提携を発表。いったいどんな狙いがあるのか。 - コレ1枚で分かる「“人に寄り添うIT”を目指す音声認識」
次世代のUI(ユーザーインタフェース)と期待される音声認識技術がいかにして登場したのでしょうか? PCを操作するために生まれたキーボードと人との関係から振り返ってみましょう。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.