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藤田保健衛生大学病院、関連3病院と医療情報システムを統合 運用管理の効率化を目指す
藤田保健衛生大学病院が医療情報をセキュアに管理し、病院の基幹業務を支える統合病院情報システムを構築。運用管理の効率化を目指す。
愛知県豊明市の藤田保健衛生大学病院は、IBMのヘルスケアソリューションを活用し、4つの病院で利用する病院情報システムの統合環境を構築する。
新たな病院情報システムは、同病院と、関連施設の坂文種報徳會病院、七栗記念病院、岡崎医療センター(2020年4月にオープン予定)の4病院で共用し、電子カルテの管理など、病院の基幹業務に利用する。
従来、病院ごとに構築していたシステムを統合することで、診療業務の効率化と質的向上、経営の安定化を目指す。さらに、統合で法改正ごとのアプリケーションの改修や運用保守にも対応しやすくなることから、コストの最適化も見込んでいる。4病院のデータを一元的に管理、分析することで、職員配置の柔軟性を図るなど、病院運営の効率化にも活用していく考え。
現在、病床数1435の藤田保健衛生大学病院は、今回のシステム統合により、総病床数2500床以上、ユーザー数8450人の規模となる。この新たな病院情報システムには、IBMの電子カルテを中核とする統合医療情報システム「Clinical Information System(CIS)」を活用する。
また、仮想化ソフトウェア「Citrix XenApp」を採用し、シンクライアント環境を構築し、いつ、どこからでも安全に診療情報にアクセスできるようにする。これにより、セキュリティを確保しつつ、業務の柔軟性と利便性の向上を目指すとしている。新システムは、2018年6月からの稼働を予定している。
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